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足りていますか?妊娠に必要な栄養素【ビタミンD】

こんにちは。フェニックス メディカル クリニック管理栄養士です。
本日は、妊娠に必要な栄養素【ビタミンD】についてお話しします。

ビタミンとは

今日の主役は「ビタミンD」です。ビタミンDってどんな働きをしているかご存知ですか?

その前に、みなさんに質問です。「ビタミン」とは一体何でしょう?

「ビタミンとは、エネルギー生産栄養素に比べ微量ではあるものの、人体の機能を正常に保つため必要な有機化合物。体内ではほとんど合成することができないため食物から摂取する必要がある。その性質から水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分けることができる」と厚生労働省のホームページには載っています。

要するに「体にとって必要な栄養素だけれど、体内で作れないので食物から摂ってください!

そして、ビタミンは性質によって2種類に分かれます」ということです。

それでは、ビタミンDはどんな栄養素なのでしょうか?

ビタミンDとは

ビタミンDは、脂質性(水に溶けにくく、アルコールや油脂に溶ける性質)のビタミンでD2からD7まで6種類あります。

そのうち、人に重要なのはビタミンD2とビタミンD3の2種類です。

先程、ビタミンの説明に「体内でほとんど合成することができないため・・・」と書きましたが、実はビタミンDは肌で作ることができます。

ちなみに、食品から摂取されるビタミンDは

・きのこなどの植物性食品に含まれるビタミンD2

・魚などの動物性食品に含まれるビタミンD3

の2種類に分けられます。(肌から作られるビタミンDはD3になります)

この2種類のビタミンDは区別されることなく、体内で利用されています。

日本人はビタミンDの摂取量が低いため、摂取基準値が2018年に引き上げられました。

ビタミンDのすごい効果

ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け骨や歯を健康に保つ働きがよく知られていますが、最近の研究では、他にも様々な効果があることが明らかになってきています。

例えば、免疫力のアップやアレルギー症状の改善、インフルエンザの予防などです。

ビタミンDには免疫機能を調整したり抵抗力を高めたりする働きがあることがわかりました。そのため、紫外線が減少する冬は、体内のビタミンD量も減少するため、風邪やインフルエンザにかかったり、アトピー性皮膚炎が悪化しやすくなると言われています。

また、心や神経のバランスを整える「セロトニン」を調整する働きがあり、うつなどのメンタル症状に効果的であることも分かってきました。

そして妊娠に関しては、よい卵子を作ったり、受精卵を着床しやすくする作用があります。

逆に不足すると、排卵障害の原因になったり、妊娠した場合も、妊娠中の合併症を起こしやすくなります。

ビタミンDを多く含む食べ物を摂取しましょう

<ビタミンDの摂取推奨量>

男女(18歳以上)とともに8.5μg/

最初の方に書きましたが、ビタミンDは紫外線を浴びることで作ることができます。

1日15〜30分の日光浴で健康維持に必要なビタミンDを作ることが出来ると言われています。

しかし、ほとんどの人は日焼け止めや日傘などで日焼け対策をして、紫外線を浴びるどころか避ける生活を送っています。この生活スタイルがビタミンDの生成を抑え、結果的にはビタミンD不足につながっています。

日光に当たる機会が少ない人は、不足しないように食事でしっかりと摂取しましょう。

ビタミンDの摂取ポイント

◎次のポイントに気をつけましょう。

●脂溶性ビタミンのため、動物性食品から摂取するほうが効率よく吸収されます。
●きのこ類なども油を使って炒め物や揚げ物にすれば吸収率を上げることができます。
●カルシウムと一緒に摂ることで吸収率がアップするのでシチューやグラタンなどにして食べることもおすすめです。
●ビタミンDを大量に摂取した場合、吐き気を伴う高カルシウム血症のほか、動脈硬化や腎臓機能障害の原因になりますが、通常の食事では摂りすぎる心配はありません。

ビタミンDは普段の生活から妊娠や出産、胎児の発育のためにとても重要な栄養素です。

日頃の食生活に気をつけて上手に取り入れていきましょう。

フェニックス アート クリニックでは、ビタミンDのサプリメント販売を取り扱っています。1日1カプセルの服用で、1カプセルあたり25.0μgのビタミンDが含まれています。食事での摂取が偏りがちな方は是非活用してみてください。

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