不妊治療は、仕事や趣味などが一番楽しく、女性として輝ける大切な時期に、どうしても重なってしまいます。私達はそうした貴重な時間に治療を行う全ての方に寄り添い、回り道のない最短での妊娠を目指しています。不妊治療をこれから考えている人も、もう始めている人も、ぜひお気軽にご相談・ご来院ください。
不妊は原因が1つだけといったことが少なく、ある意味複合疾患といえます。100組のご夫婦がいれば、原因も100通り。治療法も1組ごとに違います。不妊治療は、長引くにつれて身体的、精神的、経済的にも負担がかかってしまう治療です。その人にあった『回り道のない不妊治療』をすることが、私のミッションだと考えています。
フェニックス アート クリニックは、都内でも他にはない一棟丸ごと不妊治療のためだけに設計・建設した施設となっています。私は医師になってからずっと30年以上不妊治療に携わってきましたが、その治療の中で多くの患者様が感じる精神的なつらさにも直面してきました。ただ妊娠という結果を出すだけではなく、そうした妊娠するまでの過程での葛藤にもきちんと寄り添えるような医療がしたい、そうした配慮や気配りができる施設でありたいと、随所に小さな工夫ではありますが、散りばめたつもりです。
また不妊の原因を探るために必要不可欠な子宮鏡を始め、適切なタイミングでの採卵や胚移植の判断に必要な採血機械を自院に完備しています。またフェニックスメディカルクリニックと連携し最新のMRI、CTを備えています。これにより不妊の原因をしっかりと見極め、いちいち色々な所へ患者様が赴いて検査をするという時間的負担も短縮します。確かな技術と最新の設備が揃ってはじめて良い結果が出ると私は考えています。
「不妊治療を考えている多くの方にとって、『妊娠すること』がゴールになりがちかと思います。確かに、一番の最短での目標ではありますが、妊娠後も出産まで母子ともに健康にもってくことこそが最大の目標です。
切迫早産や帝王切開は5人に1人、早産は全体の10%、つわりでの通院・入院は40%と、妊娠された方の多くが大なり小なりトラブルを経験することになります。特に35歳以上での初めての妊娠や体外受精での妊娠自体がハイリスク分娩に分類される事からも、妊娠後の母体の全身管理が、母子ともに健康に出産を迎える上でとても重要になります。不妊治療の施設は不妊治療以外を行わず産科や他科がないところがほとんどです。そして、妊娠し心拍が確認されると、とても早い段階で「卒業」するところが多く、実際は心拍確認後の4週間の間にご自身にてその後の妊婦健診先や分娩施設を探し始めることになります。この主治医不在の空白の期間は、悪阻や初期出血が多くみられる時期と重なり、不安に思われる方がとても多くいらっしゃいます。
当院では、心拍確認後もフェニックス メディカル クリニックにて妊婦健診だけでなく、悪阻の管理や分娩先のご相談など、これまでの治療の情報共有を行い、出産までのサポートをいたします。また甲状腺や糖尿病をはじめとした様々な内科に加えて、消化器や乳腺や整形などの外科も併診しており、不妊治療前から分娩後まで様々なお手伝いをすることが可能です。この点も総合診療のクリニックだからこそ可能な、当院が選ばれる大きな特徴になっています。
妊娠はゴールではなく、スタートです。
一人でも多くの方が、母子ともに健康に、1日でも早く赤ちゃんに出会えるよう、サポートをしていきたいと思います。
1961年生まれ。
東京大学医学部卒業後、米国ハーバード大学マサチューセッツ総合病院へ留学。2006年東京大学医学部附属病院体外受精センター長。2008年順和会山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療センター長兼国際医療福祉大学大学院教授として10年間多くの不妊治療を成功させる。
2018年、フェニックス アート クリニック院長に就任。
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・指導医
日本生殖医学会認定生殖医療専門医
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医[腹腔鏡・子宮鏡]
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本生殖医学会 代議員
日本受精着床学会 理事
日本IVF学会 理事
日本産科婦人科内視鏡学会 評議員
日本卵子学会 評議員
日本不妊カウンセリング学会 理事長