コラム

妊娠準備・妊活をはじめる前にできること、しておきたい検査 2019.07.11

今日は、元気なお子さまを出産するために、妊娠準備や妊活をはじめようと思った時にぜひ、しておいてほしい検査について書いていこうと思います。

 

妊娠する以前にしておきたい検査について

▲妊娠前にしておきたい検査一覧

1、性感染症検査(クラミジア、淋病、梅毒)について

採血で結果がわかり、旦那様も一緒に検査・治療して頂くことが大切です。

どちらかが治療せずに保菌していると、お互いにうつしあう「ピンポン感染」する可能性がありますので、陽性の場合は旦那様の方も同時に治療することが性感染症に関しては、とても重要です。

 

クラミジアについて

・性感染症(STD)の中で、日本で一番患者数が多い

・16~25歳の比較的若い世代の男女に6%ほど感染がみられるといわれている。

・男性は排尿痛、女性はおりものの増加などの症状がみられるが、自覚症状に乏しく感染に気が付かない場合も多い(特に女性)

・長期間クラミジアが潜伏した場合は、卵管が癒着して、不妊の原因となる

・新生児にも感染する(経産道感染)

・治療は、抗生物質の内服(夫も一緒に服薬することが重要

 

淋病について

・感染症(STD)の中で、クラミジアに続き、日本で2番患者数が多い

・クラミジアを保有している人の約30%の人は淋菌も保有している

・男性では有症状(排尿痛、排膿など)のため、男性患者が多い

・女性は男性に比べると自覚症状が乏しく気が付かないことも多い。陰部が痒みや、悪臭を伴うおりものの増加がみられることもある。

・腹膜炎やPID(骨盤内感染症)になると、後に癒着をおこし、不妊や異所性妊娠の原因となる

・ 新生児にも感染する(経産道感染)

・治療は、抗生物質の内服(夫も一緒に服薬することが重要)

 

梅毒について

・男性20~50代、女性20代において、2015年以降感染者が急増している

HIV感染も同時に感染している患者が増加

・陰茎に結節や皮膚に紅斑(バラ疹)などの皮膚症状が初期にみられる。

・胎児にも感染し、早産、死産、胎児水腫を引き起こす(経胎盤感染)

→18週以前の胎盤形成前に抗生物質を投与する

 

乳がん、子宮頸がんについて

女性特有の癌は、早期発見、治療が予後を左右し、とても重要です。特に、子宮頸がんに関しては無症状が多く、日本での子宮頸がん検診は30%前後と受診率が非常に悪いです。妊娠中の初期検査においてがんが発覚してしまうこともあります。自治体で検査費用を助成している場合も多いので、ぜひ一度受けてみてください。

 

血圧、尿たんぱく、糖尿病について

血圧や尿タンパクによって、高血圧や糖尿病の有無を調べることができます。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病に対して、早めにリスクを知り、対応をとることが可能です。

特に、妊娠糖尿病は、妊娠中に他のホルモンの働きにより、血糖を下げるインスリンというホルモンの分泌量が少なくなり、血糖値が上がりやすくなります。妊娠糖尿病なのか、それとももともと糖尿病だった上での妊娠なのか、の判別に役立ちます。

 

甲状腺機能異常

甲状腺に異常が見つかる方の9割が女性であることから、女性特有の病気と言われています。甲状腺機能亢進症(バセドウ病)や甲状腺機能低下症(橋本病)などの病気があります。これらは不妊の原因になることがあり、治療することで妊娠される方もいらっしゃいます。この時に大切になってくるのが、産婦人科医ではなく、しっかりと専門の内分泌医の元、ホルモンの値をコントロールすることが大切です。

→本院(フェニックス メディカル クリニック)では、内分泌専門医の先生もいらっしゃいます。

 

妊活をはじめようかなという時にこれらの検査をしておくことは、もちろん元気な赤ちゃんを産むためにも大切ですが、ご自身に不妊になる要因がないかどうかを調べる簡単なチェック(自覚症状に乏しく、検査をしないとわからない項目も多いため)としての役割も果たします。

もしなにか異常が発見された場合は、原因の治療や、治療ができない場合は、早めに不妊治療へのステップアップが子供を授かるための最短の道になることが多々ありますので、ぜひ、妊活を考え始めた早い段階で一度検査をうけてみるのもいいかなと思います。

 

検査は、当院<フェニックス アート クリニック>及び本院<フェニックス メディカル クリニック>、どちらでも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

(どちらかというと、本院 メディカルクリニックの婦人科分野かと思います。)