コラム

不妊治療における自己注射のやり方
【動画あり】 2020.04.21

フェニックス アート クリニック、看護師です。

本日は、自宅で行う自己注射のやり方について動画を作成しましたのでご紹介します。

併せまして、テキストも掲載しますので参考になさってください。

ゴナピュール(アンプル)のやりかた

 <物品の確認>
●2.5ccのシリンジ 1本
●お薬を作る(調剤)するために使うピンクの針 1本
●実際に刺す時に使用する針 1本
●粉の入ったお薬(今回は150IU1本ですが、医師の指示で薬が追加になる場合があります。)
●消毒のアルコール綿
●テープ
●医療廃棄のゴミ箱

 

以上を用意してください。

 

では注射の準備を始めましょう。

 

(1)最初に必ず手洗いをしてください。

(2)シリンジを開けます。

(3)続いて、ピンクの太い針を開けます。このとき、ピンクの針の根元は清潔に保つので、直接触れないでください。

(4)シリンジと針を接続します。

(5)シリンジはねじのようになっています。針をまわしながら固定します。

 

次に使用するお薬を開けます。

 

お薬のガラス容器を「アンプル」と言います。アンプルは胴体と頭の間のくびれているところを割って、使用します。

割り方は、胴体をしっかり利き手ではない方で持ち、利き手で頭を持ち、折ります。

POINT

・アンプルの頭にある、青いポイントマークは自分自身の方に向けましょう。

・折る方向が下に向いてしまうと、割った断面で指にガラスを指してしまう可能性があるので気をつけましょう。

・アンプルでの怪我防止の補助具もありますので、スタッフにお声がけください。

 

薬剤の入っているアンプル(2個以上ある方は全て。)全てを割ります

水(溶解液)のアンプルも割ります。

溶解液は1ml入りのものと2ml入りの物がありますが、どちらでも基本的には一緒です。

アンプルが割れたら、シリンジで溶解液を1ml程度吸い上げます。このとき、1mlぴったりでなくても大丈夫です。

 

アンプルの中にのこった溶解液は廃棄して大丈夫です。

 

シリンジに吸い上げた1mlでお薬を溶解していきます。

今度は、針を薬剤の入ったアンプルに入れ、溶解液を出します。

すると、直ちに薬剤は溶けます。

溶けた薬剤を再び、全量シリンジに吸い上げます。

薬剤を2本以上使用する場合は続けて同じシリンジでこの作業を繰り返します。

 

シリンジの中に薬剤が溶けた薬液が完成しました

 

次に針を交換していきます。

ねじをひねるようにピンクの針を交換します。

次に注射を打つ際に使う針を明け、ねじを回すように接続します。

この際、接続部には触れない様に注意しましょう。

 

針が交換できたら、空気を抜いていきます。

細かな気泡がある場合は指ではじましょう。

指で気泡をはじいたら、一度内筒(注射を打つ際に押すところ)を引き、その後、針を真上に向けた状態で空気を抜いていきます。

針先から1滴薬液がでたら完了です。

 

これで注射の準備ができました。

 

つぎに、投与する場所です。

投与する場所は、へそから恥骨の間あたりで皮下脂肪をつまんで投与していきます。

へそより上には打たないよう注意してください。

 

投与する場所がきまったら、広めに消毒をしましょう。

 

キャップを外し、投与部位をつまんで投与します。

針は根元まで刺します。浅過ぎると十分に効果が得られない場合があるので注意しましょう。

針の刺入角度は、お腹に対して45~90°です。

 

針を根元まで刺入したら、つまんでいる手を一旦離します。

離した手は内筒(シリンジの押す部分)を引っ張ってみましょう。

 

※ご注意

腹部の表面には太い血管は走行していませんが、時折、針が血管に入っていることがあります。

引っ張った際にうまく引っ張れなかったら、血管には入っていないので、そのまま先へ進みましょう。

もし、引っ張れたときは、血液が逆流してくるはずです。

その際は一旦、針を抜き、同じ手順で再度実施しましょう。

 

引っ張って何も引っ張れない事が確認できたら、投与します。

全量投与して下さい。投与スピードはご自身のペースで大丈夫です。

 

全量投与したら、そのまま2~3秒数えてから、まっすぐ抜きます。

抜いたところから、血液や薬液がじわっとでていても問題ありません。

 

消毒綿で押えて、テープを貼りましょう。

 

 

ゴミの捨て方は

包装してあったプラスチック、消毒綿はすべてご家庭のゴミ箱に捨ててください。

アンプル、針、シリンジは必ず医療廃棄のゴミ箱に入れ、当院にご持参ください。

 

HMGフェリング(バイアル)のやりかた~

バイアルの調剤方法です。

シリンジを組み立て、溶解液のアンプルを割るところまでアンプルの薬剤とやり方は一緒です。

バイアルでも溶解液は1ml程度あれば十分溶解できるため、1ml程度で大丈夫です。

 

バイアルのフタを開けます。

フタを開けると中心にゴム栓があります。そこを消毒綿で消毒しましょう。

溶解液を吸ったシリンジを、ゴム栓の中心部分の円の中にまっすぐ刺します。

 

すると、中が陰圧になっているので、勝手に水はバイアルの中に入っていきます。

薬剤はすぐに溶けますが、もし溶け残りがあった場合は少し降ってみて下さい。

 

次に、薬剤をシリンジに吸い上げます。

針とバイアルがついた状態で逆さまにした状態で吸っていきます。

このときポイントは、針先が常に液体の中にないと、空気ばかり吸ってしまいます。

また、内筒を離してしまうと、陰圧で全て液体がバイアルに戻ってしまうので、内筒は離さないようにしましょう。

 

最後の方は、バイアルの中のゴム栓に切れ目があるので、そこに針を置いて、できるだけ薬液をそこにためるようにして、吸い上げて下さい。

すべて吸い上げたら、内筒は引いたままバイアルから抜いて下さい。

 

2本以上バイアルの薬剤を溶かす必要がある場合は、同じ事を続けて下さい。

 

ここからはアンプルの時と同様です。

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