コラム

【不妊治療の流れ 3】不妊治療内容について
【動画あり】 2020.06.30

フェニックス アート クリニック、藤原です。

本日は、前回の「不妊治療の流れについて」の続きの動画を作成しましたのでご紹介します。(Part3)
こちらで不妊治療の流れについての動画は最後になります。

併せまして、テキストも掲載いたします。

 

それでは治療を行う場合の流れについての説明いたします。

まず検査を行って、そのカップルがどのような原因で不妊症になっているかということを掴む事が大事だということは既に述べました。

▼前回の記事▼
【不妊治療の流れ 2】不妊症の初期検査【動画あり】

 
さらに大事なことがあります。
それは女性患者さんの年齢ということです。

それによって不妊因子との絡みですぐに高次治療を行うのか、あるいは低次治療から始めているのか、あるいはどの程度の回数を行うのか。そういったことを決めていく形が必要になります。

35歳以下の女性患者さんのカップルの場合

まずは年齢で申しますと、35歳以下の比較的若年の女性患者さんのカップルの場合です。
この場合まだ年齢に伴う卵子の質の低下ということはそれほど顕著でありませんので比較的時間に余裕があります。
従いまして、もし患者さんにご希望があれば、タイミング法と呼ばれる一番ベーシックな部分を少し行うことも考えてみるかもしれません。

ただ多くの場合、我々のような不妊クリニックにいらっしゃる患者さんというのは、タイミングは既に合わせていらっしゃると、という方が多いので、余程やり方がまずかったと、いうことでなければもうその上にあたります、人工授精から始める方が現実的かもしれません。

そしてその人工授精を行う場合も、通常は累積妊娠率という評価で、大体5回なし6回ぐらいは行っても有効性が保たれるということになっておりますので、その5、6回ということを一つの目安として行うということは可能になると思われます。

もちろん途中何回か行って中々うまくいかない時にはまたご相談した上で少し早めに切り上げて、より高次治療であります体外受精の方にステップアップするということも選択肢としては考えてもよいかもしれません。

 

35歳以上の女性患者さんのカップルの場合

次に、若干年齢の高い35歳以上の女性患者さんを含むカップルの場合の話なんですけれども、この場合には若干ですけれども卵子の質の低下が起こり始めています。
そうしますとあまり時間をかけすぎたくありませんので少し駆け足でいくことになります。
具体的には、タイミング法はあまり重視をせず、その上にあたります、人工授精から始めるということが多くなってくると思います。

さらにその場合の行う回数も先ほど申しました5回あるいは6回というのではなくて、約半分の3回ないし4回程度を行って、それでもなかなか良い結果が出ない場合には、ご相談の上でより高次の治療であります体外受精を考えていきましょう、という形で話を進めることが実際に多いような気がします。

 

40歳以上の女性患者さんのカップルの場合

そして、より年齢の高い40歳以上の女性を含むカップルの場合は、やはり卵子の質の低下というのがかなり無視できなくなってきてしまいます。そうしますと人工受精を行っても良いんですけれども、せいぜい2回か3回くらい、あるいはもう最初から諸般の事情を考えて体外受精を行うということも起こりえます。

今申し上げましたような流れというのは一つのひな型ですから個別の患者さんによってはいろんな不妊因子、それからいろんな考え方があると思います。
従いまして、検査して分かった不妊意志と、それから患者さんの年齢、そして患者さんの意向、そういったものを含めて一度まずご相談させていただきまして、そして最初に治療計画を立てていくということが大事だろうと思います。

 

まとめ

やはり治療と言いますのは必ずしも患者さんにとってハッピーな事ではありませんで苦痛を伴います。
ですから少しでも患者さんがあらかじめ納得をした形で進めていくと、これは非常に大事なことであると考えています。
従いましてご相談差し上げた、そして決めた治療計画に従って、後は粛々と進めていきましょう、ということになります。
そして1日も早く良い結果が出せるように頑張っていくと、いう形になるんだと思います。

以上が治療の進め方の外案ということになります

 
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