コラム

採卵(体外受精)の費用はどれくらいかかるのか?クリニックの料金表を見た時の判断ポイント 2019.06.26

採卵(体外受精)の費用について

体外受精をしようと思った時、特に気になるのが、一体いくらかかるのかという金額についてではないでしょうか。体外受精は区分が美容整形などと同じ、全額自己負担の自費診療であるということ、そして、個人の卵巣機能(採卵個数、凍結個数)に大きな違いがあることから、ぱっとクリニックの料金表をみただけで、一概にいくらと、ご自身で判断するのはなかなか難しいかなと思います。

私たちスタッフも1回いくらですか、とセミナーや初診、お電話など色々な場面で多々質問をお受けするのですが、手元に患者様の情報がない状態でお答えするのが難しくなります。なので、今日ご紹介するようなモデルケースでのご案内をさせていただいています。

 

 

体外受精の費用を左右する際の注意するポイント

では、クリニックの料金表を見たとき、どういったところを気を付けてみればいいのでしょうか?

 

①、「1回」の範囲になにが含まれているのかの確認を

例えば、採卵1回に誘発開始からの薬や採血・エコーなどの料金が含まれた料金であるのか、採卵から移植までで1回なのか、など

 

②、+αやオプションの選択肢がどれくらいあるのかの確認

確認項目として、妊娠した際の成功報酬、初診料、感染症検査などが含まれているかどうか。また、色々な麻酔方法、AHA(アシステッド・ハッチング)やグルーなどがオプションとして含まれているかどうかなどがあります。おそらく、不妊治療はこのオプションが非常に多様かつ複雑で、一見の料金表では判別できなかったり、含まれていなかったりして、最終的に追加料金として加算され、HPで表示されていた金額よりも多くかかってしまう場合も多いのかなと思います。

 

③、採卵する際の誘発法の確認

クロミッド(低刺激)での誘発だと、薬が飲み薬のみ、採卵個数も非常に少なくなるため、見かけ上、非常に安くなります。

自然排卵に一番近い方法で、体に負担が掛からないメリットもありますが、1回の採卵で出産までもっていける確率は非常に低くなります(1~3個前後の採卵個数のため、その中で受精する卵、できる胚盤胞数もかなり減少するため)。

これについては、医学的根拠がしっかりと出ており、全世界共通認識ではあるのですが、日本人は自然に近い方法を好むためか、世界的な流れから逆行してこの方法を主流とするクリニックが多く存在します。それゆえに、「世界で一番妊娠率に結びつかない不妊治療」を行っている国であると喩えられることもあります。

なので、低刺激のコストと中・高刺激で行ったコストを比べるのは、当然低刺激の方が低コストとはなります。しかし、低刺激では赤ちゃんを得るまでに何度も採卵しなくてはならず、最終的な生児獲得までのコストとしては、費用が多くかかってしまう可能性が高いことに、ご注意ください。

 

④、消費税を含んだ表示であるかどうか

外税のクリニックが多いとか思います。ただ、60万円とかかかってくると、地味に+5万円位になるので、意外と大きな負担になるかもしれないです。

因みに、当院(フェニックス アート クリニック)は内税表示なので珍しいかと思います。

 
 

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不妊治療(体外受精中)に使える助成金、 特定不妊治療助成金制度について(対象者が拡大しました!)

 
 

体外受精の費用を左右する因子の予測

、とれる卵の数:生理2,3日目のエコーとAMHの値で大体の採卵個数を予測することが可能ですので、その時に医師や看護師などスタッフに採卵でどれくらいかかりそうか?一度聞いてみるといいかもしれません(もちろん、あくまで予測であることはご了承ください)。

 

、受精方法:体外受精(ふりかけ)か顕微授精か、それとも両方ともやるかで料金がかわります。また、顕微授精の場合は、何個行うかにより料金が変わる施設も多いです。

(採卵数が少ない場合などは、一律よりも個数別料金の施設の方が費用が安く済む場合が多いかと思います)

 

、受精した卵の個数、凍結できる胚の個数:これは、予測するのはとても難しいです。一般的に体外受精では60~70%程度、顕微授精は70~80%が平均的かと思いますが、その時の精子の状態にも大きく左右されます。精子の所見は、日により大きく変動する方もいます。また、凍結できる胚かどうかもその人の「卵の質」が大きくかかわるため、一概に採卵数が多いからと言って凍結できる胚の個数が多いとはいえず、ここが一番未知数かと思います。

 

当院の採卵料金モデルケース

当院での料金、採卵から移植までを1周期とすると、薬代なども含めて安い方で48万円~となっています。私が以前勤めていた大学病院では、60万円~でしたので、それと比べてもそんなに高めの設定ではないと思います。

当院では、採卵個数や顕微授精の個数に合わせて細かい料金設定を行っているので、一律の料金設定の施設に比べて、採卵個数が少ない方にも費用の負担が少なく、ご利用いただきやすい設定にさせていただいております。

 

また、初めて来院された患者様の多くは、当院の内装がなんだかゴージャス?な感じなので(理事長の趣味です)、『結構料金がかかるのではないかと覚悟してきたけど、そんなことなくてホッとした』といわれることがよくあります。笑

 

また、当院は助成金の対象施設となっております。助成金に関しては、こちらの記事をご覧ください。

特定不妊治療助成金制度①

↑2019年4月開始の治療より、所得制限が730万未満の世帯から905万未満まで拡大されました!new!

 

不妊検査の助成金②

↑また、妻の年齢要件が41日より35歳未満から40歳未満に緩和されました!new!

以下、ご参考までに当院の料金モデルケースをご覧ください。

料金モデルケース

 

また、個別の料金表一覧もございますので、そちらもよかったらご覧ください!

 
 

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採卵・移植料金モデルケース

 
 

 

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