コラム

麻疹、風疹、水痘について 2019.04.11

昨年7月以降関東を中心に流行した風疹。今回はこのワクチンの効果と打つ時期(タイミング)についてお話しします。

 

感染経路について

麻疹・水痘は、感染力が非常に強く空気感染するため、抗体価が足りない場合は、パートナーやお子さん、同居人など身近な人も接種が必要となります。特に30~50代の男性は、国の予防接種制度の変遷の影響で受けていない方が多いそうです。
おたふくや風疹は、接触や咳・くしゃみなどの飛沫感染が主な経路となります。

 

感染するとどうなるのか

<麻疹>妊婦が感染してしまうと早産や流産の危険性があります。
<風疹>20週頃までの妊婦が感染してしまうと胎児にも感染し、目・耳・心臓に先天性の病気を持つ「先天性風疹症候群」の危険性があります。
<水痘>妊婦が感染すると重症化しやすく死亡率が上がり、同時に、20週未満で感染した場合、胎児は「先天性水痘症候群」(子宮内発育遅延、低体重児などの症状がでます)の危険性があります。

 

抗体価について

抗体価とは、風疹・麻疹などに対抗できる抗体が今現在どの程度存在しているか?という目安になる数字のことを言います。
ワクチンを打つかどうかは、まず採血を行いこの抗体価を調べます。そこで数値が低ければ、ワクチンを打つことになります。

風疹に関して、妊婦は32倍以上の抗体価が求められています。
もし、32倍以下の場合は、ワクチンを再度接種して下さい。妊娠判明後、抗体価が足りない場合は、

①16倍以下であれば、感染する可能性があります。

②妊娠がわかったら、すぐにパートナーや同居人に抗体がついているか調べて下さい。

なければワクチン接種を強くお勧めします。風疹の患者の2/3は男性です。

③会社に、もし風疹の患者が出た場合連絡を貰えないか、出勤についての相談をしてみて下さい。

④人混みは避け、不要な外出も避けましょう。

 

ワクチンについて

3種混合ワクチン(麻疹、おたふく=流行性耳下腺炎、風疹)/水痘ワクチンともに、生ワクチンになります。
生ワクチンは、ウィルスの毒性を弱めたものを材料としているので、インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)よりもしっかりと免疫がつきます。
また、抗体ができるまでには、約1カ月程度かかりますのでご注意ください。

 

ワクチンを打つ時期

3種混合ワクチン、水痘ワクチンともに生ワクチンのため、妊娠中は行うことができませんので、妊娠前に行う必要があります。
3種混合ワクチンは1回、水痘ワクチンは2回接種する必要があります。3種混合ワクチンに関しては、通常その後2ヶ月の避妊期間を設けますが、避妊に失敗したとしても、現在ワクチンによる先天性風疹症候群の感染は確認されていませんので、過度に心配することはないかと思います。
※3種混合、水痘ワクチンを両方打ちたい場合・・・次の生ワクチンは4週間以上あけてください。
※インフルエンザワクチン(不活化ワクチン)を打ったのちに、生ワクチンを打ちたい場合・・・1週間間隔をあけたのち接種してください。

 

もし風疹を発症してしまったら?

感染すると約2、3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状がでます。
発疹の出る前後約1週間は人に感染させる可能性があります。特異的な治療法がないため、対象療法となります。なので、発疹が出た場合はすぐに病院にはいかず(他人に移す可能性が高く、不妊治療施設は妊婦さんもいらっしゃいます)、一度病院にお電話下さい。
フェニックス アート クリニックでも、三種混合ワクチンなど接種が可能です。スタッフまでお声がけください。
ワクチンの種類によっては、現在問い合わせが殺到しており、取り寄せに2週間程度かかってしまうものもありますので、早めにお問い合わせいただければと思います。

 

 

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