コラム

夫婦間で「治療の終わり」を
話し合うことの重要性 2019.04.03

長期的な治療 終わりについて考える

”いつまで(例:2年間)、どこまで(例:採卵3回まで)、いくらまで(例:150万まで)”。

本来ならば、体外受精に入る前にこうした話題については、ご夫婦で話し合っておくべきことなのかもしれません。しかし、治療を始める前から、うまくいかない時の話はなかなかできない、しないものだと思います。それは人間の心理として、とても自然な事かと思います。

 

不妊治療が自分のライフワークに組み込まれてきて治療が長期化してしまった時に、自分がどの位子供が欲しいのかを改めて考える人もいるかと思います。そして、そこで初めてパートナーと話し合い、パートナーとの子供の欲しさに「熱量の差」を感じてしまい、”いつまで、どこまで、いくらまで”という、今まで避けて通ってきた問題に直面する方も多く見受けられます。

 

いつ話し合うのがいいのか。この場合、話し合う時期というのは、結果が変わる可能性もあり、とても重要になります。

私自身は、数回治療を行い、このままうまくいくかどうか不安になってきた初期の段階で、この”いつまで、どこまで、いくらまで”の問題を一度、パートナーの方と話し合いをされることをお勧めしています。
 
 

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「どこまで」の判断は?

現在、日本にある不妊治療施設は、620施設ほどあります。驚くことに、これはあの広大なアメリカよりも多い施設数です。

そこで当然気になるのが、どの施設で治療を受けても、医療水準が同じレベルなのか?という事かなと思います。

これだけの施設があると、正直いって、全ての施設が一律の医療レベルではないというのが現状です。

 
 

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最近の医療現場では、EBM(Evidence-Based Medicine)、「科学的根拠(エビデンス)に基づく医療」がとても重要視されます。

しかし、一概にどの方法が正しく、間違っているという判断は、新しい分野であり、様々な要因が複雑に絡み合った不妊治療の現場では、非常に難しいのが現状です。ただし、しっかりとエビデンスが示されているものもあります。しかし、それがエビデンスに基づくものか、そうでないのかを一般の方が判断するのは非常に困難です。例えば、論文が1本しかでていない、あるいは母数が少なかったり、患者背景自体に差があったりなどの文献は、エビデンスとしては信憑性が低いことを示します。

これらの正しい知識をしっかり提供・発信していくのも私たち医療者の役割かと思います。

 

 

今治療を進めている病院が、先生の方針が、果たして自分に合っているのか?

その判断は、どうすればいいのでしょうか。

 

一つの目安として「結果が出なかったとき」がポイントになるかと思います。

例えば、採卵・移植を複数回行っているが結果が出なかったとき、同じ方法を繰り返すしか方法がなくなり不安になったとき、病院を(医師を)かえるというのも1つの選択肢ではないかと思います。

 

病院を変更するというのは、とても勇気のいることです。

しかも、変更したからといって必ず妊娠するという確証があるわけでもありません。

しかし、フェニックス アート クリニックでも他院で全く妊娠されなかった方が当院で妊娠されるケースも多々あるのも事実です。もちろん、反対もあるかもしれません。

壁にぶつかったとき、諦めた方がいいのかなと思ったとき、『病院を変更する』ということを1つの選択肢として頭の片隅においておくのも大切かと思います。

 

 

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